

東北には、昔ながらの祭りや伝統行事がいまも脈々と受け継がれています。秋田県を代表する風習の「なまはげ」のように、〝神の使い〟が姿を現したり、地域全体がいつもとは違う高揚感に包まれたり・・・。人々は太古の昔から、こうした大切な「ハレ(晴れ)」の日と、普段どおりの「ケ」の日を行き来することで、独特な文化を育んできました。
一方で私たちは、テクノロジーの進化に伴って、さまざまな方法で非日常の体験を楽しむことができるようになりました。イベントやライブに遠く離れた場所から参加したり、お互いに気持ちを共有したり。何の変哲もない日常の現実から、興奮や熱狂あふれる非日常=ハレの世界へ。日本文化の日常と非日常を写し出す「ハレとケ」の時間を、私たちも生きているのです。
『ハレとケ展』は仙台で誕生したビジュアルデザインスタジオ「WOW」による、最先端のビジュアル表現の企画展示です。さまざまな技術を駆使して東北の文化を表現した新作「BAKERU(ばける)」を発表するほか、日常と非日常の境界を問う体験型の作品を展示します。
伝統が息づく東北の地で、新しい「ハレとケ」の世界を、ぜひ体験してください。
【注釈】
「ハレとケ」・・・ 民俗学者の柳田國男が提唱した、日本人の伝統的な世界観。祭りや儀礼など非日常を表し、「晴れ着」や「晴れの舞台」などにも通じる「ハレ(晴れ)」と、普段の日常を表す「ケ(褻)」のサイクルが、日本文化の根源にあると考える。
会期中のイベント
3月18日[土] 14:00〜16:00「ギャラリーツアー + メイキング」
案内:WOW
3月19日[日] 13:00〜16:00「郷土芸能のいまとその可能性」
小岩秀太郎(縦糸横糸合同会社)
佐藤克美(東北大学大学院教育情報学研究部 准教授)
WOW
3月20日[月祝] 1回目:10:00〜12:00 / 2回目:14:00〜16:00「ペーパークラフトでお面をつくろう!」
宮城大学 C-IAM
FabLab SENDAI FLAT
WOW
ペーパークラフトで伝統的なお面をつくってみよう!展示空間で使われるポリゴンのお面は、3Dデータ化された伝統的なお面を厚紙に印刷し、組み立てることで制作されています。本ワークショップでは宮城大学のデザイン教育プログラムと仙台のデジタルファブリケーションを牽引するFabLab SENDAI FLATの協力のもと、ペーパークラフトでオリジナルのお面制作を体験します。制作したお面はお持ち帰りいただけます。
対象:小学生以上(10歳以下は保護者同伴) - 定員:各回先着10名、要予約。定員に余裕がある場合は当日に先着受付
予約:「ciam.miyagiuni@gmail.com」 まで件名を「SMTワークショップ」として、以下の情報を記入の上申し込みください。 - 希望する回 - 参加人数 - 氏名+ふりがな - 年齢 - 電話番号 - メールアドレス
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同時開催




雨や水をテーマにした体験型のインスタレーション作品。
雨粒が人の影にあたって美しい音色とともに弾けたり、
水たまりができたり、水の中に星座が現れたりと、
いろいろな仕掛けがあります。



工場と遊園地のシルエットをモチーフにした
体験型のインスタレーション作品。
影で風船に触ると空高く飛んでいったり、
シャボン玉に触れると弾けてなくなったり、
想像の種から生まれたモノで
さまざまな世界が広がります。
イベント情報
- 開催場所:
- せんだいメディアテーク6階 ギャラリー4200
- 開催時間:
- 10:00〜19:00(最終日は17時まで)
- 入場料金:
- 一般800円(大学生・専門学校生含む)
小中高生500円
幼稚園以下は無料
- 後援:
- 仙台市、仙台市教育委員会、宮城大学、TBC東北放送、仙台放送、ミヤギテレビ、KHB東日本放送、河北新報社、岩手日報社
- 機材協力:
- 株式会社プリズム